Posted under 新規開業医の悲しい物語
一人ぼっちの内装工事がスタートし、それ以降、急ピッチで色々な判断を求められるようになった。
「先生、壁紙の色はどうされますか?私は医院のイメージからこの色がいいと思いますが。」
「先生、この部分の広さはこれでいいですか?」
「先生、レントゲンはこの辺に置く感じでいいですか?」
「先生、この材質はどうされますか?患者さんへの配慮を考えると、少し割高でもこちらがいいと思いますが。」
「先生、先生…!」
「…。それで宜しくお願いします。」
骨組みだけの現場で、矢継ぎ早に聞かれても返答に困る。何せ、何も考えていないのだから…。
せめて、工事に入る前に「イメージ図」みたいなものを見せてくれていれば…、と、人のせいにしてみる。
よく考えると、今医院の内装工事をやってくれている業者さんの会社名も知らない。いい加減さもここに極まれり…、だ。
内装のことを聞かれるだけでも、少々うんざりしているのに…、
医療器械のこと、スタッフは何人雇うのか、シフトはどう組むのか、診療時間は、求人広告はどうするか、医院の広告はどうするのか、ホームページはどういうイメージで作るのか…。
「先生、どうされます?」
開業までのスケジュールからすれば、直前にピッチが上がるのは仕方ないことなのだが、大まかなスケジュールだけでなく、詳細に「いつ、何をする」ということを教えてくれていれば、もっと違ったのに…、
「どうされます?」じゃないだろう。
こういう細かいことを決めなければいけないと事前に分かっているのであれば、先に言ってくれよ!と、またまた他人のせいにしてみる。
これから、もっともっと細かいことが出てくるんだろう。覚悟だけはしておかないと…。
明日へ続く・・・